神谷 俊美

神谷 俊美 / 写真家

あなたの撮った写真は、黒の階調の中から天使がはにかんだような、こんな柔らかな光がこぼれてる。

戦前のコダックの印画紙は今の世にない。
たった一枚の現像に一日かけて、あなたはこの天使を守ったのですね。

このP.モーツァルトの宝物を作った神谷さんはヴェジタリアンである。
体の健康のためにもあるだろうが、むしろ健康な精神を更に浄化するためにという趣がする。
そうでなければ捉えることのできないような光りがこれらの作品には宿っているからだ。

『人を取り除けてなおあとに価値のあるものは、作品を取り除けてなおあとに価値のある人間によって作られる』(辻まこと)

20年の歳月を経ても更に豊かに人も写真もその価値を増す。

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