谷口 佳至英 (津田沙羅)
谷口 佳至英 (津田沙羅) / 声楽家とは書きにくい、歌の人
モーツァルトの(西岡さんの?)秘蔵っ子、歌姫と言われるが、もちろん専属なんておこがましい。
しかし、この方が歌う『アヴェ・マリア』は聞くたびごとに、確かに「鬼の目にも涙」。
何々清浄器であれば最強、空中のバイ菌もこれには参るだろう。
そしていつも思っていました、「こんなに若くして、この方はどこからこんな高い愛の形を作ったんだろう」と。
朝日と共に歌い、一本の立ちつくす木と共に、野の花や、水や風や光りとも手を結び、語らう前にまず一献、声高らかにともに歌わないか、命が微笑みの中で頷いてる、夜には星と眼を交わし、夢の中にも歌のさざ波は広がっていく。
いいなあ、この人の一日は!
これじゃ、病気なんかどこかへ行っちゃいますね。
アルツハイマー病のご老人達とも、一本一本切れていく糸を歌の手作業で一緒に繋いでいく。
一度お聞きになってみてください。
私たちの命が、こんなに温かく、清らかで、深いものの中に抱かれるなら本望って、きっと思ってしまわれることでしょう。
*現在は、「津田沙羅」さんの名で活躍されています。
「アヴェ・マリア」津田沙羅
(2011年1月8日 / ペンション・モーツァルトにて)YouTube動画