佐治晴夫　「Dr.佐治の会」にて（1992年12月12～13日）

「西岡さん、足元ばかり見ないで上を向きなさい。こんなに広くて、綺麗なものがありますか。」

と言って、シリウスの光りをそっと空から取ってわたしてくださった。
翡翠色の光りの宇宙の蛍が、私の手の上で命がふるえるようにとまっていた。

そして、私は人の持つ感じる力を無限の彼方に運ぶ、宇宙の視座をこの方から戴いた。
この奇跡の視座から見つめ直す世界は、私のちっちゃな胸の中で光り放つ宝石に変わっている。
私まで光っていたのにしんそこ驚き、また嬉しかった。

どこでも、どなたにでもこうだから、まるでサンタクロースみたいなものだ。
大の大人まで靴下さげて待っているので、先生はとても忙しい。