多田学・一苗

多田学・一苗 / 建築家

多田さん、お二人が祈りの地『聖フランチェスコのアッシジ』から持ち帰ってくださったものは、あまりにも美しすぎて、まるで帰るべき故郷への航海を促す羅針盤のような輝きに、私は舞い上がってしまいました。

歳月を惜しみなくかけ、よく訓練された美意識は、生きることの深度の奥深さを感じさせ、覗き込むとめくらめく思いがいたします。
確かに、この不思議なくぼみを持つ石の一族は、天を仰いだかの人の膝が触れた記憶を持っている。

また、天使という原子で組成された青い大気は、思いつく限りの美しい音楽を溶かし込んだ溶媒、命あるもの全ての美しいゆりかごとなるでしょう。
そして、私たちに感動することさえ禁ずるほどの厳粛なマリアは、何を孕んでこの静謐の中心におわすのか。

お二が手渡してくださったこれらのものには、今こそ燃えるお二人の命のパワーに結ばれて、『Something Grate』が、その全てにおわすのです。
お二人は私の人生のぎりぎり命の師、『OUT OF STANDARD』達に連帯します。

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